ANAの最新型ジャンボ機、その名もフライングホヌ。現在では世界最大級のジャンボジェット機です。ANAはこの機体で、今まで弱かったハワイ路線に勝負をかけています。
ハワイ路線しか就航していないフライングホヌ(2023年現在)。
果たして乗り心地は?サービスは?気になる情報をお届けします。
※搭乗時期:2023年4月
フライングホヌってなに?
フライングホヌについてちょっと説明します。
※もう知ってる~、はよ搭乗記という方は、目次から飛んでくださいー。
フライングホヌはエアバスA380のANA機愛称
フライングホヌは、ANAが持っている機材の愛称です。外装がウミガメ(ハワイではウミガメをホヌといいます)になっているからです。
直訳すると、「空飛ぶウミガメ」。
フライングホヌは、すべてエアバス社のA380という機種を利用しています。
JALでA350が導入されたと数年前ニュースになりましたが、製造メーカーが同じ(エアバス社)です。JALはボーイング社の飛行機を主に使用していたので、かなりニュースになったので記憶している方もいるかもしれませんね。
今時珍しい2階建て
小型化、効率良い燃料消費という点から小型化している旅客機。ボーイング747というジャンボ機が2階建てでしたが、世界中ですっかりみなくなってしまいました。
こちらの飛行機は2階建てです。
今時珍しい、かなりの大型機になります。
旅客数500人!
ジャンボ機のため、一度に500人ほど乗れる機体です。通常の旅客機が150〜300人くらいのため、この規模の大きさがお分かりいただけるのでは?
大きすぎて乗り入れられる空港が限定
このジャンボ機は、実際に目にしたことがある方は驚くくらい大きいです。大きいということは、停められるスペースや滑走路の長さなどに制限が出てきてしまいます。
こうしたことから、乗り入れられる空港が限定されてしまっているのです。日本国内線で活用できないのはこのためです。(なんだか不便)
実際に見るとその大きさにとても驚かされます。
フライングホヌは、2023年6月現在、成田-ホノルルのみで就航しています。
2023年7月21日〜同10月28日のフライングホヌ運航スケジュール
便名 | 成田発 | ホノルル着 |
NH184 | 20:10 | 8:45 |
NH182 | 21:30 | 10:05 |
※このほか、羽田便などがあります。
ANAは3機保有
ANAは子会社との兼ね合いがあり、3機所有することとなってしまいました。現在3機保有しています。
3機すべてハワイ路線で使用
3機をシリーズ化して、ハワイで守り神とされるウミガメをモチーフにしています。青・緑・赤で、ラニ・カイ・ラーという名前です。
- 青→ラニ
- 緑→カイ
- 赤→ラー
日本のハワイ路線は、JALの独り勝ちとされるほどANAは力を入れていませんでした。
しかし、これほどの大型機を運航するには、大変多くの利用者が必要となります。
ハワイ線での巻き返しを図るために、フライングホヌでANAは勝負に出たのです。
フライングホヌ搭乗記(エコノミークラス)
話題になることが多いフライングホヌ。興味がありますよね?早速見ていきましょう!
成田空港の第一ターミナルのいちばん端っこ
搭乗口はかなり端っこになります(空港マップで53あたり)。
ただ、ANAラウンジも搭乗口の近くに設置(S34、筆者注:赤丸にしています)されているので、ラウンジ利用者は、優先搭乗時間ギリギリまで粘れます。
いよいよ搭乗
搭乗にあたってのパスポートチェックを済まし、いざ搭乗口通過!
入口は変わりませんが、なにやら雰囲気が違う。
機内の照明がちょっとブルーな天井で、いきなりムードがあふれています。
2階って?
フライングホヌは2階がありますが、2階へはこちらの入口近くの階段になります。
写真は、2階へのぼる階段です。
2階建てのため、プレエコ以上のクラスは2階に設置されており、その階段があるのです。
エコノミーが一番前、というのも珍しいですよね。
座席は?
通常のエコノミー席より若干広さを感じました。感じた通り、公式サイトに広めだと書いてありました。
34インチ(約86センチ)シートピッチとA380の広い機体幅を活用し、より広く快適な空間を実現しました。( ANAカウチは32インチ(約81センチ))
出典:https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/flight_service_info/int-service/y/seat-a380/
毛布と小さなクッション(枕)、スリッパがあります。スリッパは持ち帰り可能です。
通常の機内食は1種類
「ビーフ オア チキン?」など、エコノミー席で機内食が選べるかと思ったら、ANAのフライングホヌ(ハワイ路線)では機内食を選べません。
その代わり、特別機内食(スペシャルミール)が数多く提供されていますので、そちらを選ぶのも検討してみては?
なお、特別機内食は、申し込みの締め切りがありますので、ご注意を。
機内食エコノミー
1食目:チーズハンバーグ(すみません、写真撮れませんでした。)
<参考>2023年6月から8月までの成田→ホノルル エコノミークラスメニュー
2食目:パン類
2食目は1食目付近で事前に渡されるため、好きな時間に食べられます。
【特別機内食】シーフードミール
今回筆者はシーフードミールをリクエストしました。
1食目
2食目
【特別機内食】チャイルドミール
1食目
2食目
子どもでも食べやすいよう工夫されています。
【特別機内食】ベビーミール
1食目
2食目
温かい離乳食です。
エコノミークラスの機内食は、こちらで調べられます。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/flight_service_info/int-service/y/meal/
その他サービスは?
フライングホヌのその他のサービスはどのようなものがあるのでしょうか。
スリッパ
スリッパのサービスがありました。靴を脱げるって、かなり快適です。
タッチパネル画面(個人用画面)
操作しやすいです。
こちらのパネル下部にもUSBがあり、ここからも充電可能。イヤホン端子も見えます。
電源サービス
充電できます。機内から出ると、ホノルルは早朝です。次に充電できるのは、ホテルの部屋に入ったときでしょうか。
そうなりますと、早朝から午後3時までまったく充電できないおそれがあります。スマホの電池が切れると不安になる方は、機内で充電しておきましょう。
足置きがあるよ(フットレスト)
ちょっとうれしい、エコノミー席での足置き。エコノミー症候群になりそうなとき・予防のときに大活躍です。
非常口座席や壁席など前に座席がない場合は、足置きはありません。
機内販売
フライングホヌで購入できる機内販売の目玉は以下の3商品になっています。
ANAカードの割引がありますので、カード所有者は忘れずに。
AIRBUS A380 FLYING HONUモデル
子どもの搭乗プレゼントで、飛行機の模型がもらえることがありますが、その本格バージョンといったところでしょうか。
気になる方は、実物を見せてもらうことも可能です。
各4,500円
HONUぬいぐるみ(ラニ・カイ・ラー)
フライングホヌのキャラクターをぬいぐるみにしたもの。
事前予約は3種類まとめてのみになっていますが、ホヌ便に搭乗した人に限り、個別で購入できます。
各3,000円
<買いました!>思っていたより大きいサイズですので、大人から子どもまで幅広く喜ばれそうです。
ANAフライトベア in Hawaii
ハワイ路線の便で購入できるベア。かわいいです。
帰りの便で購入しようとしましたが、買えませんでした。欲しい方は事前予約(プリオーダー)をオススメします。
セットで3,500円。
機内で快適に過ごすポイントは?
フライングホヌの場合、比較的座席の幅が広めのため、ゆったり過ごせます。ただ、座っているのがつらい場合は、寝られる座席がないかCAさんに聞いてみるのもアリです。空いているときは、席移動も可能。
カウチシートの予約は検討を
成田-ホノルル便は、夜に出発し、日本時間の真夜中にハワイに到着します。そのため、機内では眠たくなくても寝てしまわないと、ハワイの1日目が眠気との戦いになり、もったいないことに。
カウチシートは、簡易ベッドとなるため、横になるだけでも休めます。
複数人での利用ならば、追加料金もリーズナブル。こちらに出ている追加料金は、グループ全体での追加料金です。
4人家族でカウチシートを利用する場合、シーズン関係なく13,000円の追加料金。これを安いとみるか高いとみるかは個人によって異なりますので、なんともいえません。
楽しい空の旅を〜
バカンス前の飛行機って、ワクワク感が満載ですよね。
フライングホヌは、ハワイ便しか飛んでいないため、最初からすべてがハワイ仕様になっているのが特徴。乗った時からハワイ〜というハワイアン航空みたいです。違う会社なので、もちろんハワイアン航空とは違いますが。
ハワイ好きなら、一度はフライングホヌに搭乗することをオススメします。
(追記)ワイキキでラウンジ(マハロラウンジ)が利用できます
まさかの4月1日からワイキキのラウンジが利用できるようになっていました。筆者は調査不足で利用できることが分からず。
詳細はこちらをご覧ください。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/useful/hawaii/mahalolounge/
シャトルバスを利用可能(ANAエクスプレスバス)
こちらは従来からあるサービスで、いわゆるトロリーバスが利用可能になっています。
「DFSギャラリア ワイキキ」の横にバス停があり、アラモアナセンターまで直通です。
※なお、「DFSギャラリアワイキキ」は、ながらく営業休止していましたが、2023年7月15日に再オープンに至りました!まだ1階部分だけの営業ですが、順次2階部分のオープンとなっていく模様。
ANAエクスプレスバスの詳細はこちらをご覧ください
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/promo/hawaii_for_amc/trolley/