ハワイなどのホテルに宿泊すると、近年宿泊料のほかにリゾートフィーというものを支払うことが求められます。これは、ツアーで行っても、現地で支払う必要があり、非常に不思議な感じがするかもしれません。今回は、このリゾートフィーについてお伝えします。
リゾートフィーはホテル独自のサービス手数料
リゾートフィーは不思議な制度で、ホテルが金額も含まれるサービスも決めることができます。リゾートフィーをそもそも徴収するかしないかも含めてホテルの自由になっているのです。
具体的なリゾートフィーの特徴からみていきましょう。
ホテルによってリゾートフィーに含まれるサービスが異なる
リゾートフィーは、各ホテルで含まれるサービスが異なっています。たとえば、シェラトンワイキキは以下になっています。
リゾート料金には、以下のサービスが含まれております。
https://www.sheratonwaikiki.jp/resortcharge.htm
オアフ島内での高速WiFi接続が可能なMiFiホットスポット・レンタルのご利用(1室1滞在につき1台、ホテル滞在中無料、データ通信量に制限なし。ただし多すぎる場合に制限かかる場合があります)
客室内、ホテル公共エリア内での高速WiFiのご利用
GoProカメラ1台の1日レンタル(1階ロビーのAT&Tデスクにて、1滞在につき1回。microSDカードはご自身でお持ちいただくか、1枚$30にて購入可能)
シーライフ・パークで1名様の入場につきもう1名様の入場が無料
ラムファイヤー・クラブナイトのカバーチャージ(入場料)が無料
インフィニティ・エッジ・プール付近の携帯電話用充電ロッカーのご利用
国内および国際電話無料(無制限)
日本へのお電話のかけ方:9-011-81-最初の0を除く市外局番号-お電話番号
フィットネスクラスやカルチャークラス(お花のレイ作り、ヨガ、ウクレレレッスン、フラ レッスン等)
ゲームルームの利用
定価でビュッフェまたはメイン料理をご注文の大人の方が同伴の5歳以下のお子様は、カイ・マーケットのビュッフェとラムファイヤーのお子様メニューが無料。また、 同じメニューを対象に6~12歳のお子様は、定価でビュッフェまたはメイン料理をご注文の大人1名様につきお子様1名様が無料(ラムファイヤーでは、昼食のみ対象)。祝日の利用および他の割引とは併用不可。プールサイドでのお食事は対象外
ボトルウォーター(1日1室につき500mlのボトル2本)
インフィニティ・エッジ・プールでのフロートのご利用(先着順)
1階ロビー内マジックメモリーズでの記念写真撮影と4X8インチの写真を1室1滞在につき1枚進呈。営業時間は8:00AM~6:00PM。要予約。別途有料にて写真の印刷、データ、商品あり
ヘルモア・プレイグラウンドのヘルモア・ハレ・テント利用
コレクションズ・オブ・ワイキキのショッピングガイド
駐車料金は、別途以下のように加算させていただきます。
セルフパーキング:1泊あたり$35
バレー・バーキング:1泊あたり$45
※上記の料金や内容は予告なく変更される場合がございますので、予めご了承ください。
これに対して、ハイアット・リージェンシー・ワイキキではどうなるのでしょうか。
リゾートフィーに含まれるサービス
https://www.jtbhawaiitravel.com/hotel/hrw/
カルチャーアクティビティ
「Biki」30分利用(2名様まで)
フィットネスセンター利用(24時間)
ハイアット・リージェンシー・ワイキキ特製トートバック
ディスカウントクーポン
ウォーターボトル2本
その他
かなり異なるのが分かります。
ホテルによって金額が異なる
リゾートフィーは、各ホテルで金額を決めることができます。先ほどのシェラトンとハイアットでみてみましょう。
シェラトンワイキキは
1室につき1日税込$41.39のリゾート料金
https://www.sheratonwaikiki.jp/resortcharge.htm
ハイアット・リージェンシー・ワイキキは
1泊1室あたり$42.00(税別)
https://www.jtbhawaiitravel.com/hotel/hrw/
大まかに考えれば、シェラトンワイキキの方が、リゾートフィーが安く済むことが分かります。ただ、いずれも日本円にして5000円程度。3泊ならば15000円余分に支払う必要があるのです。ただでさえ、ワイキキのホテルは宿泊料金が上昇傾向にあります。そもそもの宿泊料金が高かったのに、その上リゾートフィーまで上乗せされては、と思うかもしれません。そのため、リゾートフィーを加算した宿泊料金を計算して、ホテルを選ばないと、簡単に予算オーバーになってしまうでしょう。
1室1泊が単位
リゾートフィーは、大抵の場合、1室1泊が基本となっています。そのため、長く滞在すればするほど損?といえるかもしれません。
たとえば、シェラトンワイキキで、面白いと思ったリゾートフィーに、写真撮影があります。これ、利用したことがあるのですが、プロのカメラマンが1グループに1名ついてシェラトンワイキキの敷地内で撮影してもらえるサービスです。その中から1枚だけプレゼントされ(自分で選べません)、その他欲しい写真があれば、購入しなければなりません。1時間くらいかかってしまうこと、事前予約が必要なこと、という若干の面倒くささはありますが、かなり記念になります。(自分で支払って撮影してもらおうと思わないので。)
こうしたサービスは、1部屋1回限りなので、長期滞在しても増えないのです。水のサービスなどは1日ごとに補充してもらえるので、特に損はしませんが…。これは、大人3人で宿泊してもリゾートフィーが増えません。1名で宿泊しても同じです。そうすると、1名で1室宿泊すると、割高感が強まります。
サービスを利用していなくても支払う必要がある
リゾートフィーに含まれるサービスは、かなり充実してきていますが、開始された当初は、駐車場無料やWi-Fi無料くらいであまりサービスを受けているように思えませんでした。余分に支払うくらいなら最初から宿泊料金に含めればよいのに、と思ったくらいです。
このリゾートフィーは、サービスを利用していなくても支払わなければなりません。何だかあまり納得しにくい制度ともいえます。
嫌ならリゾートフィーを不要とするホテルを選ぼう
ハワイのホテルでも、リゾートフィーを不要としているホテルもあります。嫌ならば、こうした不要としているホテルを選ぶようにするしかありません。
ハワイのホテルでリゾートフィーを不要としているホテルの一部(2019年10月現在 筆者調べ)
・ハレクラニ
リゾートフィーはございません。
https://www.imperialhotel.co.jp/j/qa/halekulani_general/
・トランプ・インターナショナル・ホテル・ワイキキ・ビーチウォーク
・エンバシー・スイーツ・ワイキキ
https://hawaiiwindy.com/embassywaikiki_resortfee/
・アラモアナ ホテル
チェックイン時に対象サービスを確認しよう
リゾートフィーに含まれているサービスは、自分で行動しないと受けられないものもたくさんあります。
経験からすると、シェラトンワイキキを例に取ると、写真撮影やポケットWi-Fiレンタルのサービスです。特にポケットWi-Fiレンタルのサービスは、臨時に開設されている窓口に手続きにいかないと貸してもらえませんでした。返却もしかり。
利用できるサービスは、利用しないと損になるので、よくチェックしましょう。近年では、チェックインのときに一覧を渡されたり、ホテルの部屋にサービスが記載された案内が置いてあることもあります。ホームページなどでも確認できます。
そもそもリゾートフィーっていつ始まったの?
そもそもリゾートフィーっていつから始まったのでしょうか?ちょっと調べてみました。
1997年に、アメリカで始められたそうです。現在、ハワイやラスベガス、マイアミなどのリゾート地を中心にリゾートフィーを徴収しているとのこと。
やはり、アメリカでもリゾートフィーは、歓迎されていない模様。それでも規制する法律はないため、ホテルが宿泊の条件として決めているならば、支払わなければならないという理屈なのでしょう。
リゾートフィーって拒否できるの?
リゾートフィー
https://www.jtb.co.jp/kaigai_fit/contents/dictionary/words/w0055.html
宿泊代金とは別に徴収される追加代金。リゾートフィーという名称で請求されるが内容はホテルにより異なる。なお新たに徴収を始めるところもあれば、廃止や再度復活させているホテルなどもあるため、事前に確認したとおりではないこともあるので、リゾートフィーの有無、含まれるサービス、金額、リゾートフィーの支払いを拒否できるかどうかなどチェックイン時に確認が必要。
って書いてありますが、拒否できるホテルなんて聞いたことがありません。ホテルでリゾートフィーの支払いを拒否するよりも、最初からリゾートフィーが不要なホテルを選んだ方がトラブルが少ないでしょう。
拒否できるかどうかは、予約時に問い合わせるしかないでしょう。契約前段階なので、法的にも問題が生じません。しかし、予約してチェックインの際にリゾートフィーが拒否できないから、宿泊も取り消すとなると、予約キャンセル期限は過ぎているでしょうから、最悪キャンセル手数料などは支払わなければならないリスクがあるためです。
まとめ
リゾートフィーは、やはり何となく納得がいかない制度といえましょう。また、チェックアウトのときに支払う必要があるので、宿泊料金が割高になっても驚かないようにしましょう。宿泊料金の明細書はきちんと確認して、リゾートフィーなど金額が間違っていないかチェックする必要がありそうです。